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数日前からアイアンガー氏が死の淵にいることや

20日に亡くなったというニュースをFacebook上で知りました。

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この2日間、

私のFacebookのタイムラインは、アイアンガー先生の訃報に関する投稿の連続です。

私自身はアイアンガー先生から直接教えてもらったことも、お会いしたこともありませんが、

私が尊敬する先生方が、

それぞれアイアンガー先生と一緒に撮った写真をプロフィール写真に変更したり、

それぞれの思い出を投稿されているのを見て、

アイアンガー先生の影響の大きさを知る2日間となっています。

直接お会いしたことないけど、ヨガへの姿勢という面で刺激をもらっています。

アイアンガー氏自身が、若い時は腸チフス,インフルエンザ−,マラリア, 結核…と病気がちの生活で、

「人に介されながら生きていて、意味があるんだろうか」と思ったとか、

叔父(クリシュナマチャリア)にヨガを薦められて、

プラクティスして健康を回復するのに6年かかったというコメントを

ヨガの歴史の講義で使われたビデオで何度か観たことがあります。

“Yoga Unveiled”というDVD(1:43〜)でも、

病弱だったから、クリシュナマチャリア師は自分に期待していなかったし、

(当時のインドでヨガの認知を上げるために行われいた)

ヨガのデモンストレーションをするはずの優等生がある日突然消えてしまって、

突然白羽の矢が立って、クリシュナマチャリヤ師からヨガを集中的に学んだというエピソードが出てきます。

現在出版されているアイアンガー氏の多くの本を見ると、

さぞかしヨガに恵まれていた体をしていたんでしょう….と思っていたけど、

過去を知ることで、努力の塊なんだと思わせてたのを覚えています。

現代ヨガの父祖と呼ばれるクリシュナマチャリアの三大弟子と言われる

デシカチャー氏

パタビジョイス氏

アイアンガー氏に

Alexander Medin氏が合同インタビューしてる記事にも、↓

3 GURUS, 48 QUESTIONS 
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このインタビューの4ページ目に
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“教えてもらったアーサナは少なく、

自らのプラクティスからアーサナが発展していった”

とコメントしています。

師匠と離れたPuneでヨガを伝えながら、

様々なプロップスを使ったヨガのアプローチを探求し続けた彼の熱意を心から尊敬します。

与えられる学びではなく、自分で試行錯誤を繰り返して発達させていった探求心に。

今こうして様々なヨガを世界中(西洋)へ広げる大きなきっかけをつくってくださった先生でもあります。

アイアンガー氏が1954年からイギリスを初め世界にヨガを広めてくれたおかげです。

西洋からヨガを取り入れるように日本でヨガが流行るようになったのも、

巡り巡ってこんな先生まで遡るのでしょう。

世界中への多大なる影響とパッションに尊敬の意を込めて。

2009年にパタビジョイス氏が、

先日アイアンガー氏がお亡くなりになり、

デシカチャー氏も認知症で指導から離れているそうです。

現代のライフスタイルに合う形で

ヨガの裾野な広がることとも大切だけど、

長い長い伝統の重みを忘れちゃいけないな〜と真摯に思います。

RIP